オンライン会議が定着してきてはや3年が経ちました。みなさんオンライン会議に疲れていませんか?「Zoom疲れ」とも呼ばれるこのオンライン会議による特有なストレス。意識して解消しないと心身ともに弱っていき、現代病に繋がってしまいます。
今回は、誰でも今すぐにできる解消方法をご紹介します。
オンライン会議で疲れてしまう4つの原因とは?

そもそもオンライン会議をすることで疲れを感じる原因をまずはご説明します。ファシリテーターの方だと会議の進行や参加者に気を配る必要があるので、気苦労がありそうだと想像できますが、ただ座って聞くだけの参加者の方が知らず知らずのうちに疲れが溜まっているのです。
アメリカのスタンフォード大学の研究グループがオンライン会議に特有の疲労感の4つ原因を分析し発表しました。
原因1 近距離で多数の視線を浴びること
1対1で会話をする時にも顔を見つめられ続けると不快感を感じるものです。同じ状況がオンライン上でしかも複数人以上参加者全員から見つめられると恐怖を感じますよね。
原因2 非言語的なコミュニケーション負荷がかかること
対面の会話だと自然とアイコンタクトや空気感などでコミュニケーションを取っていました。しかし、オンライン会議だと身振り手振りなどのボディランゲージで表現は出来ても、相手の表情が映っていても映りが悪かったりすると表情を読み取るのが難しくなるものです。さらにカメラをオフにした状態で会議を行うとより音声のみが頼りになるのでコミュニケーションを取るのが難しくなるものです。
原因3 移動ができない、身動きがとれないこと
対面会議なら発言中に立ち上がったり、資料配布のために歩き回ることもできますが、オンライン会議だと動く必要がありません。座りっぱなしの健康リスクはみなさんもご承知のことだと思います。
原因4 自分の鏡像が視界に入り続けること
自分の鏡像をみて感じるストレスというのは、女性なら当たり前のことかもしれませんが、新型コロナウイルス感染拡大以降は男性もより強く感じるストレスの一因になりました。なぜか人は、自分のことを客観的にみるとき必要以上に自分に厳しくなってしまうという心理が働いて、必要以上にストレスを溜めてしまっているそうです。
オンライン会議疲れの4つの解消方法

疲れをためる原因を4つご紹介したので、その原因に対してどのような解決方法がいいのかご紹介します。
原因1 近距離で多数の視線を浴びる
自画像の表示範囲を小さくする、ディスプレーから離れること。カメラの設置位置と座り位置の距離を遠くすることで画面の中で映る自画像は小さくなります。そうすることで他者からの視線を自分とは別の人に向けるのです。
カメラの設置位置と座り位置との距離が近い人は、カメラの設置場所を今すぐに座り位置から離してみましょう。
原因2 非言語的なコミュニケーション負荷
ボディーランゲージやアイコンタクトなどの非言語的なコミュニケーションをすること事態がストレスになるので、「音声のみ」の時間を設けましょう。数分でも設けると息抜きになります。
原因3 移動ができない、身動きがとれない
適度に休憩時間を設定しましょう。1時間以上の長丁場の会議の場合は、1時間経ったら10分休憩時間を設ける。普段行う会議でも連続して行う場合は、議題終了ごとに休憩を挟むなど。おすすめは、1時間経つ前に5~10分の休憩を設けるのがいいでしょう。
この休憩時間には、簡単なストレッチやスクワットなどをして意識的に体を動かしましょう。
ずっと同じ姿勢でいると体が凝り固まってしまうので気持ちい程度に運動をするとストレス発散になります。
出来る方は、バランスボールや無限プチプチ、アイマスクなどリラックスグッズや健康器具を取り入れてみましょう。
原因4 自分の鏡像が視界に入り続ける
自分の姿を厳しくみてしまうという心理は、どうしようもないのでカメラをオフにしてもいい会議の時はオフにして自分をみる時間を減らしましょう。
無理のない範囲で自分が満足できる程度の身支度をすることも心理的ストレスを緩和してくれるでしょう。
まとめ
疲れを貯めない・ストレスを解消することで生産性の維持と向上に繋がります。出社している人なら帰宅するまでの時間で気分転換が自然とできます。しかし在宅ワークの人は自宅で仕事ができるメリットはありますが、気分転換は自ら取り入れる必要があります。オンライン会議疲れ以外にもストレスを抱えやすい現代なので、ストレスと上手く付き合い快適なオンライン会議ができるように心がけましょう。